deepblue-will’s diary

JS、CSS,Ruby、Railsなど仕事や趣味で試した技術系のことを書いていきます。

大手Slerからスタートアップに転職して1年が経った

転職して1年経ったのでいろいろ書いてみようと思います。

なぜ転職したか

当時の自分にとって転職は一大決心だったので色々考えた末の決断でした。

頑張って作ってるものが人の役にたってる実感がわかない

前職のSIerで入社以来6年ぐらい作っていたのは会社の基幹システムでした。Slerなのに色々新しい技術を使わせてもらえる環境だったので、開発自体は不満はなかったのですが、次第に作るものに対してモチベーションが沸かなくなりました。その一番の原因は「頑張って作ってるものが人の役にたってる実感がわかない」ということです。
会社の裏で動くシステムなので、フィードバックがまったくなくてそれが良いのか悪いのか良くわからなくて作ってて嬉しさも悔しさも感じないって張り合いがないなと思うようになりました。これだけ世に様々な素晴らしいプロダクトがあるのに、このまま自分はずっと良いのか悪いのか良くわからないもの作り続けるのかと思うと急に危機感を感じて、もっと色んな人に使われる物を作りたいと思うようになって転職のことを考え始めました。

この年で転職しなかったら一生この会社にいてしまうだろうと思った

仮にも前職は大企業だったこともあって居心地はよかったです。
福利厚生はしっかりしてるし、ちゃんと残業代はでるし、文系卒の私が一人前にコーディングができるまで教育もしてくれました。さらに入社以来いた部署はほとんど残業もないし、Rubyとか新しい言語でコーディングできたし、いろいろ恵まれてました。今思い返してもいい会社だと思います。
そんな私が転職しようと決めてきっかけの1つにこんなものがありました。ちょうど転職しようかどうか迷ってるときに、青色LEDノーベル賞をとった方(どなたか忘れました)がテレビで、「日本人は1つの会社にずっといようとする。それはもったないことだ」的なことを言いいました。何気ないこの言葉だったのですがこの時すごい衝撃を憶えて改めて転職について考えるきっかけになりました。仕事はつまらないけど恵まれた環境を手放すことと、新しいことにチャレンジしないことのどっちがもったいないかと。結果、後者を選んで現在に至るかんじです。もうすぐ30歳になるこの歳で新しい環境にチャレンジできなかったら多分ずっとなにもしないだろうなと思って。この選択は今でも間違ってなかったと思っています。

スタートアップを選んだ理由

大企業に転職するつもりはまったくなかったです。今時の開発をしててイケてる会社に行ったほうが色々経験できていいだろうなと漠然と思っていました。自分のやりたいこと、やりたくないこと、理想の環境などをリストアップしてみた結果、やはりスタートアップぐらいしか希望を満たせるところがありませんでした。ちなみにリストアップした内容はこんなかんじです。

  • 世の中にインパクトを与えるようなプロダクトを作れる
  • 色んな人に使われるプロダクトを作れる
  • 色んなことに携われる
  • 時には遊び心が許される
  • よりビジネスに近いところで仕事したい(お金を稼いでる感がほしい)
  • フラットな関係、気軽に話せる仲間がいる
  • スーツ着なくてもいい

自分のスキルと合うかどうか以外の、会社の技術はあんまり気にしてなかったです。スタートアップならどこいっても前の会社より自分よりもすごい人いっぱいいるだろうと思っていましたし、モダンな開発環境でやってるだろうとも思ってたので。あと技術的なこだわりも特になくてRubyで仕事したい!とかそういうのはなかったです。なので作ってるものと環境を変えたかったかんじでした。

スタートアップで1年間いて感じたこと

環境が違いすぎる

入社当初は環境が違いすぎてとまどいました。前の会社だと仕事でクラウドサービス使うとかありえないし、チャット禁止だったし、WiFiなんか飛んでなくて有線だったし、部署によってはインターネットに接続できないところもあったし、6年いて社長と話したことは1回もないし、その他もろもろ色々禁止事項があった。今ではクラウドサービスを積極的に活用してるし、Slackは便利だし、WiFiないと仕事できないし、社長と何かしら話す機会多いしとかなり環境が変わったと思っています。今となっては1年前が嘘のようです。

デキる人が多い

若くてバリバリデキる人ばっかで驚きました。あとみんなやる気に満ちあふれててキラキラしてる人が前の会社にくらべて圧倒的に多いです。そういう人がいるとすごい刺激になって自分もやらなきゃってなります。まぁ時にまぶしすぎてちょっとツライ時もあるのですが。。

ワクワクする毎日

情報感度が高い人が多くて毎日のように色んなことが知れます。アプリ、サービス、デバイスなどなど。特にデバイスは新しいものがでたら誰かしら買ってので実物を触らせてもらえます。また会社で買う時もあって、新しいデバイスが届いてみんなで開封して盛り上がるのがけっこう楽しいです。新しいものは楽しいし、ワクワクします。

色んな人と話す期会が増えた

色んな人と話す期会が圧倒的に増えた。社内は毎月誰かしら入社してくるし、社内でイベントもよくあるので社外の人も色んな方と話した。1年で100人以上の新しい方と話してる気がする。まだ知らない人と話すの正直慣れてないのですが、話すこと自体は好きなので良かったなと思っています。


前職では考えられないようないろんな体験ができて色んな学びがあったと思ってます。なによりこの1年は今まで以上にあっという間に過ぎてって、とても充実していた1年だったと思ってます。

この1年間で学んだこと

フロントエンドの表現力・技術力

前職はRailsのエンジニアだったのにもかかわらず、入社してフロントエンドやりたいです!って言ったらやらせてもらえて現在に至ってます。サーバーサイドの実装やるよりもフロントエンドの実装やるほうが好きだったので。
でも、入社当初はJavaScriptjQueryでちょろっと書けたぐらいであまりよく分かってなかったし、レガシーなブラウザ対応してたこともあってCSS3もHTML5も上手に使えませんでした。そんなフロントエンドエンジニアとしては頼りないスキルから、この1年でAngularJSを使いながらJavaScriptのことも分かってきましたし、CSSのtransitionやkeyframeなどで表現を工夫できるようになったりとかなり表現力・技術力がついたと思ってます。自分で勉強してたこともありますが、一番大きいかったのがすごいエンジニアの方々から教えてもらったり、時には盗んだりと色々得るものが大きかったからだと思います。

サービス運営の楽しさ

TwitterFacebook、また直接のお言葉で自分が携わっているサービスが褒められるのがこんなにも嬉しいとは思いませんでした。また逆のもっとこうしてほしいとか使いにくいとかいう声もありがたい思っています。あと、自分たちでサービスをああでもない、こうでもないと考えたり、話合いながら成長させていけるの難しいですがそれだけにやりがいがあります。

Whyの重要性

優れたリーダーはどうやって行動を促すかという動画をみんなで見るという機会がありました。この動画ではWhyから始まるゴールデン・サークルが紹介されてるんですが、考えてみれば前職の仕事は「Why」がちゃんと定まってなかったですし、達成しがいのある目標も掲げられてませんでした。理由も目的もなく作ってていいものなんて作れるわけないですし、やりがいもです。そしてみんなそれぞれ違った方向向いて仕事することになるのでなんかしっくりきません。今考えるとこれも前の仕事がつまらなかった原因だったんだろうなと思いました。

次の1年で挑戦したいこと

技術の幅を広げる

サービス作る上でいろんな技術の元になりたってるのがこの1年ですごい実感したので、いままで関わってこなかった分野の技術に挑戦したいと思ってます。特にネイティブとインフラ。いままでWebが主だったので、いままで触れてこなかったこの分野をちょっとでも知りたいと思ってます。直近では3月までにAndroidアプリ開発の概要ぐらいは分かるようにするのが目標です。

リーダーシップとマネージメント

今までなんとなく同僚と一緒に仕事してきたので、どうやったらみんなとうまく仕事できるかとか、同僚のポテンシャルをどう引き出すとか自分のことだけじゃなくて一緒に働く人にもフォーカスしたいと思っています。いま少しづつまわりを気にしながら自分の仕事するようにしてるんですが、いまの段階でけっこう難しさを感じてます。。気にし過ぎると自分の仕事できないし、気にしなさすぎると他の人が何やってるか分からなくなるというジレンマです。。でもこれがちゃんとできるようになったら一皮むけるかなとも思っていて、挑戦しがいがあると思ってます。あと技術力を身につけるのはある程度1人でできますが、これは一緒に働く人がいないとできない挑戦なので、同僚に恵まれた今なら多少辛くても乗り越えられるかなとも思ってます。

その他

上記に書いてないことであげると、短い時間でしたが2回ほどLTしました!(外部でLTやったのははじめて!) 1回目は会社のイベントでBotについて話し、2回目はJSオジサンというイベントでにつFlyいて話ました。 手軽に作れ、ネタものから実用的なものまで幅広くできるBot作りに入社以来ハマって1年間で10個以上のBotを作っています。 あと外部のイベントでの登壇もやりたくて、募集があった時に話す内容も決まってないのに応募し、2周間前にネタをきめて色々調べはじめ、3日前に発表資料を作るというなかなかスリリングな経験をしました。LTする時ネタ決まってなくてもどうにかなるもんだなと感じました。

こんな感じで1年があっと言う間に過ぎていきました。次の1年はより濃いものにしてまたこんな感じに文章かけたらいいいなと思います。